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== アニメ・漫画 ==

「竹光侍」松本大洋VS永福一成 勝つのはどっち?

永福一成『竹光侍』がやけに面白かったので…。
竹光侍 4 (小学館文庫)竹光侍 4 (小学館文庫)
(2011/05/10)
永福 一成

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今度は松本大洋のコミックの方を、全八巻を一気読みしてみました。ふぅ。
両者の比較ですが、どちらも甲乙つけ難い、傑作であるのは間違いありません。

竹光侍 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)竹光侍 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2010/04/28)
松本 大洋、永福 一成 他

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両者の違いは、小説(文字)と漫画(絵)の表現の差から生まれる、“感動の質の差”とでも言いましょうか。この感動のしかたの違いについて、言葉で表現しようと、あれこれ考えたのですが…。無理ですw。言語化不能なこの点に敢えて言及すると“感動の色が違う”とでも表現しましょうか。この場合の“色”は素粒子物理学におけるクォークの色に準じた概念と思って!科学雑誌ニュートンの愛読者ならお解かりでしょうが、そうでない方は宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)を読んでねっ!

おっと、完全に脱線してしまいましたが、小説と漫画表現の“感動の質の差”を生む背景の一つとして、両者の情報量の差があると思います。
たとえば、小説であれば、ほんの3行程で収まる場面も漫画上では2,3ページを費やしてしまう事が間々ある。つまりストーリーメイクにおける情報量は小説の方が、遥かに多いんですね。これは如何ともし難い大きな差だと思います。
ところが、デジタル情報化した場合、テキストデータだけの小説に対して、全編グラフィックスの漫画の方が圧倒的に情報量が多くなるって所が実に面白いと思います。
コンピューター上ではただのテキストデータに過ぎない文字ってやつは、人間の脳の中に入ると、超高圧に圧縮されていた“意味”が解凍されて、何十倍もの情報量に膨れ上がるんでしょう。(´-`).。oO(やっぱり文章ってスゴイな)
もちろん漫画の1コマあたりの情報量は濃密なので、特にページ全部を使った大きなコマなどが、ドーンと目に飛び込んで来た時の、瞬間的な迫力は、小説では表現できないものです。

松本大洋のスゴイところは、こうした表現の差を物ともせず、永福一成の原作小説と真っ向勝負している所です。
さてさて両者の勝負の行方は…。

ストーリー展開上の場面を時間的に前後させたり、割愛した話も一部にありますが、よく映画化作品に感じられる“はしょった感”は一切ありません。この違いが松本大洋側によるものなのか、永福一成のリライト時に生まれたものなのかは、判りません。しかし漫画の方は全体として原作のストーリーのうねりに忠実であろうとしています。ストーリー構成上は全くの互角と言えましょう。

小説を読んだ時に、殺気の表現がすごいなぁと感心したものですが、松本大洋も墨を背景に用いるなどして、ド迫力に描写しており、両者引き分け。

小説版4巻の解説で、東えりかが、主人公宗一郎と深い仲になるお勝の描き方について、小説版に軍配を揚げている。しかし、松本大洋自身が「女性を描くことは苦手」と告白しており、あえて濡れ場には深入りしなかったと思われます。漫画版の構成上全く違和感は無いと感じたので、私としては、両者引き分け。
(´-`).。oO(漫画のお勝も魅力的)

最後に立ち合いの描写について。永福一成が自らの作品を称して、時代小説ならぬ“時代劇小説”と呼んでいるが納得。アクション描写が素晴らしい!対する松本大洋も鬼気迫るタッチの殺陣でこれまた素晴らしい。もうこれは私の好みの問題になるのですが、チャンバラに於ける太刀筋の鮮やかさと切れ味が、僅差で小説版が上回り、福永一成の勝ち!

という訳で僅差の判定で永福一成の小説版の勝ち!
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★★(ともにおすすめ!両者を読み比べるとなお楽し)
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┃ Tag:松本大洋 竹光侍

┃ テーマ:読んだ本の紹介 ━ ジャンル:本・雑誌

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