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== 小説・エッセイ ==

心の闇の水墨画『ユリゴコロ』沼田まほかる

私が今一番会って話をしてみたい作家……沼田まほかる
ていうか、作家自身に会いたいと思う事なんて、普通はあんまり感じないんじゃないでしょうか?作品を読みたいとか、この作品が好きだという思いがあっても、読了後に、この作家に会ってみたいなぁと感じる事は、そうそうないでしょっ。
でも、“沼田まほかる”の場合は、こういう作品を生み出す、作家自身のバックグラウンドとかパーソナリティにすごーく興味があるというか知りたいと思うんですヨ。私の場合。
50を過ぎてからのデビュー。主婦。会社経営。そして僧侶。経歴自体かなりミステリアスなのですが。作品を読まれた方はワカルと思うんですが、こんな作品を、僧籍にある人が書いてしまう!そのギャップがすごいんですよ。
さて、今回読んだのは今年の春に発売された『ユリゴコロ』。
ユリゴコロユリゴコロ
(2011/04/02)
沼田 まほかる

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相変わらず、人がだれでも持っている心の闇を強烈に描き出す“まほかるワールド”は健在です。この作家の凄い所は、人のダークサイドを単なるヴァイオレンスや憎しみの黒一色に塗り潰すのでは無く、その濃淡や奥行をも描き出してしまう点。そのリアルさの為に、ある種の“気持ち悪さ”を感じてしまうので、好き嫌いの分かれる作家とも言えるかも知れません。私は好きですが…。
『本の雑誌』の上半期ベストでは、いい人が出てきちゃう分まほかるテイストが薄まっているとの評もありましたが、私はむしろ作品の完成度は高まったし、まほかるワールドへのゲートウェイとして、万人にお勧め出来るエンターテイメントになったと思います。

ただ私の好みとして“細谷さんの描き方を、もう少しだけ深く描いてほしかった”と思いました。その方が作品により重厚感がでたんじゃないかと。たしかにあまり描きすぎると、ラストの意外なドンデン返しの、意外さが薄まる危険があるので難しい所なのですが。“あと胡椒3振りだけ”って完全に好みの問題ですね。

な~んて、偉そうな事をいいましたが、途中の展開からは全く読めないラストになっていて、最高のエンターテイメントですので、みなさん是非読んで下さい!
そうそう、デビュー作の九月が永遠に続けば (新潮文庫)が文庫化されました。売上好調らしいんでこっちもオススメです。
もうすぐ大ブレイクして、一段上のメジャー作家になりそうな予感!
次回作も楽しみです。
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★★(嫌いな人、ビミョーな人もいるかも、でも私は好きです)
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┃ Tag:沼田まほかる

┃ テーマ:読んだ本の紹介 ━ ジャンル:本・雑誌

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