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一読の価値あり『リアルタイムメディアが動かす社会』

リアルタイムメディアが動かす社会: 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平リアルタイムメディアが動かす社会: 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平
(2011/09/01)
八木 啓代、常岡 浩介 他

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本書は明治大学の本年度前期に表題と同じく“リアルタイムメディアが動かす社会”の名で開講された講義の全8講をまとめた物です。講師の顔ぶれが旬にして多彩!登場する8人は順に
八木啓代(ラテン歌手NOBUYOにしてエッセイスト、ジャーナリスト)
常岡浩介( 戦場ジャーナリスト、2010年にアフガンで拉致、解放される)
上杉隆 (自由報道協会代表、ジャーナリスト)
岩上安身 (ジャーナリスト、IWJ設立)
すがやみつる (漫画家、小説家)
渋井哲也 (ノンフィクション作家、ジャーナリスト)
郷原信郎 (元検事、弁護士、名城大学教授)
津田大介 (メディアジャーナリスト)

豪華ですね。一つ一つの講義が濃ーい内容で、最近のチョチョイのチョイ新書より遥かに深い内容になってますので8つ揃ってこのお値段はお買い得といえるでしょう。

各講義とも面白いのですが、特に八木啓代さんのお話が、衝撃的且つ興味深いのもでした。
ラテンアメリカ世界での権力に対するレジスタンス側とメディアの関わりの歴史
チェ・ゲバラのラジオの時代からアジェンデのクーデター、アメリカに地元TVメディアを支配された時代、それに対抗して国際メディアに直接パフォーマンスで訴えるチャベスモラレス。SNSの出現で泡沫候補が一気に有力候補に化けるインターネット選挙。アメリカという世界最大の覇権国家の裏庭として、常にその圧力にさらされてきた故に、中南米は革命・レジスタンスムーヴメントの先進地域となっていて、ラテンアメリカで起きたことは、数年後には世界の何処かで起きている、または起こりうる事。

近年メキシコで検察が暴走して有力政治家を葬り去ろうとしたAMLO事件。その後日本で起きた陸山会事件と厚労省村木局長冤罪事件村木事件の真のターゲットが民主党副代表の石井一であり、民主党の№1と№2を狙い撃ちにしたこと。
前田検事一個人をトカゲの尻尾にして幕引きを図る検察に対して八木さんたちが特別公務員職権濫用罪で前田検事を告発したこと。この件を大手メディアが無視を決め込む中、Twitterが大きな役割を果たしたこと。

小沢問題というと、完全な国内政局問題としか考えていませんでしたが、そこにラテンアメリカという補助線を引くことで、実は、世界的なムーブメントに連なる問題と捉えなおすことが出来るのですね。驚きました。

この検察問題については、郷原さんが、
かつて検察は社会の周縁部で起こる、殺人・強盗など、誰もが悪いことと考える伝統的犯罪については、絶対的正義として罪を犯したものに対して、証拠になる事実認定をし、きちんと反省させ、刑務所に放り込むという、比較的単純な仕事を粛々とこなせばよかった。けれど近年扱いだした、社会の中心部で起こる犯罪、証券取引法違反、医療過誤、政治資金規正法違反等々は、その行為に、刑事罰を科するのは正しいのか?という価値判断が必要であり、且つ処罰による社会への影響も甚大なことから、もはや絶対的正義では済まされず、キチンとした説明が必要な立場に変わった。にも拘わらず、その変化について行けず、旧来の問答無用型で突き進み、ついには暴走を始めている。また本来検察をチェックするべき大手メディアが、検察と一体化してしまっている。と指摘しています。

この大手メディアの記者クラブ問題はご存じ上杉隆さんが舌鋒鋭く批判を展開しています。

最終講では、津田さんがインターネットメディアに関わってきた自身の体験を通して、ソーシャルメディアの昨日・今日・明日を語っています。ソーシャルメディアが起こした革命とは、結論として動員の革命である。従来は繋がらなかった人達がソーシャルメディアを通すと自然に繋がり、集まり、ムーブメントを起こしてゆくと指摘。
思想地図β2では、衝撃の被災地ルポを書かれていますが、震災復興との関連では、ソーシャルメディアにマイクロペイメントを組み合わせるアイディアを提示します。誰かが、いい行い、面白いことをやったら、少ないクリック数で簡単に10円、50円が送れたりする。ソーシャルメディアの動員力に金銭を掛け算することで、物事が実現してゆく速度が加速して行くのでは?と可能性を指摘します。

このアイディアはシンプルにして素晴らしい!と思います
実現の可能性についても、楽天、ソフトバンク、docomoなど、既に膨大な利用者からのオンラインを通した料金徴収システムをインフラとして構築している企業なら、ほんの少しシステムを改修することで対応が可能なのではないでしょうか?
3.11では義援金や支援金を送られた方も多いと思いますが、今後も継続的に支援して行く仕組みとして、是非実現が望まれます!岡田斗司夫が言う所の評価経済社会論にも通るシステムだと思います。

結論として本書は
今後我々ひとりひとりがソーシャルメディアと如何に関わって行くべきか?考えさせられる一冊です。
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★(すがやみつるさんの懐かしい話も涙ちょちょギレ!)

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┃ Tag:八木啓代 津田大介

┃ テーマ:最近読んだ本 ━ ジャンル:本・雑誌

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