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== ビジネス・人文 ==

『ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯』ボブ・トマス

本書はAP通信社のハリウッド・コラムニストだった著者が、ウォルト・ディズニー本人に対する数十回の及ぶインタビューとウォルト・ディズニー・プロダクションズの資料を基に書き上げたウォルト・ディズニー伝記の決定版!日本語翻訳版は83年に出版され、現在はその復刻版が発売されています。
ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版
(2010/11/19)
ボブ・トマス

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昨年11月のニコ生『岡田斗司夫の海賊生放送』ディズニーランドから放送の回でちらりと触れられていたので、読んでみたのですが、なかなか興味深い伝記でありました。

私が小学校に入る前の幼い時分に、テレビの『ディズニーランド』という番組がありまして、その番組冒頭に登場する口髭をハヤした優しそうなオジサンというのが、ウォルト・ディズニーに対する私の最初の記憶です。もっともウォルト・ディズニーはその時すでに故人であった訳で、おそらく再放送の映像を見ていたのでしょうが。
オープニングで眠れる森の美女の城のバックに花火が上がり、ティンカーベルが杖を振って魔法の粉を振りまくと、タイトルムービーが始まる(→映像はコチラ)というものでして、同年代の方はわかると思うんですが。
ちなみに、貧しかった我が家では当時、白黒テレビのままで、このカラー番組を見ていたのでした。オープニングの唄で“素晴ぁらしいカラーの世界ぃ~♪”と言っているのにw。

日本人が大好きなウォルト・ディズニー。ミッキーマウスを始めとする数々のキャラクターを生み出し、アナハイムに常識を打ち破るテーマパーク“ディズニーランド”を建設したという彼の活躍は皆が知るところであり、その詳細は本書を読んでいただければと思います。

私が特に心に残った点は以下の3つ。

1つはウォルトの画力はそれほど優れたものではなく、自信もそれを自覚しており、ミッキーマウスにしても、具体像はアブ・アイワークスの手で描かれていた事。
ウォルトの真骨頂はそれぞれのキャラクターの性格を規定し、抜群のプレゼン力でアニメーター全員に理解させ(彼のプレゼンに、しばしば涙するスタッフもあったという)、ストーリーの流れをコントロールした事であり、つまりは常に目標を定めるコンセプトメーカーであり、ディレクターをマネージメントするプロデユーサーであったのがウォルト・ディズニーという人なのででした。
ん?誰かに似ている様な…。そう、スティーブ・ジョブスに似てるんですよねっ!
ジョブスもMacのプログラムやハードウェアの仕組みはわからないセールス担当だった訳ですが、製品コンセプトとMacの進むべき目標を定め全員を引っ張って行く、そしてあのプレゼン力。
してみるとウォルト・ディズニーとはエンタメ界のジョブスであった!いやいやジョブスがシリコンバレーのウォルト・ディズニーだったと言うべきなんでしょうね。

2つ目は兄のロイの存在です。常に新しい目標に向かって突っ走るウォルトを、銀行との間に立って資金面で支え続けた彼の存在なくしてウォルト・ディズニー・プロダクションズの成功はおぼつかなかったでしょう。
ロイと言う人物は、漢の劉邦における蕭何、豊臣秀吉における秀長の様であり、まさに堺屋太一のいう名補佐役そのものです。彼の存在を本書で初め知りました。

3つ目は、アニメのカラー化、長編アニメ、そして実写とアニメの合成と常に新しい先端表現にチャレンジし、その度に信じがたいほどのクオリティの高さを達成している事。
特に『南部の唄』でリーマスおじさんを実写部分から如何にアニメーションの世界へスムーズ移行させるか?という課題への答えは、見事としか言いようがありません!(→映像はコチラ)
1988年にロバート・ゼメキスがロジャーラビットを発表した時は実写との融合の見事さとボブ・ホスキンスの演技に感心したものですが、その40年以上も前にその基本構造は完成していた!ことに驚くばかりです。
余談ですが、Zip-A-Dee-Doo-Dahのメロディはディズニー映画を代表する曲の一つとして、日本人の耳にもなじみ深いものであり、スプラッシュマウンテンの題材であるにも関わらず、人種差別問題の絡みで作品が事実上封印されているのは、悲しくまた納得できません。今日の道徳観で過去の歴史的作品を裁くことはおかしいと思うのですが…。

本書に登場する数々の作品はその殆どをYouTubeで確認出来るので、併せて動画を視聴すると楽しさ倍増です!
うーん、してみると本書ほど電子書籍化に向いてる作品は」ないのではないか?などと思うのですが…。映像資料とセットでディズニーが出版とかしないのかな?

ともあれウォルト・ディズニーの偉大さを改めて再認識させてくれる一冊でありました!
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★(すべてのディズニーファンへ!)

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