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== ビジネス・人文 ==

『風化する光と影』渋井哲也 村上和巳 渡部真 他

震災から一年が過ぎ、徐々にメディア報道の中からフェードアウトしつつある被災地の中間報告。
ムックの体裁をとっているので、あまり期待していないでページをめくったのですが、読み手の心に迫ってくる内容に驚きました。

ちょちょいのちょいで造られた金融商品としてのムックが溢れているのでついつい偏見の目で見てしまい、マイウェイ出版さん、E-lock-planningさん御免なさい!

風化する光と影―東日本大震災特別リポート ”メデイアから消えつつある震災”の中間報告 (マイウェイムック)風化する光と影―東日本大震災特別リポート ”メデイアから消えつつある震災”の中間報告 (マイウェイムック)
(2012/03/07)
不明

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震災後一周年の報道が様々なメディアから流れてきましたが、特に大手メディアは何処も判で押したように“癒えない悲しみに耐える被災者と進まぬ復興”のワンパターンの洪水状態でした。
本書にはフリーランスのジャーナリスト達が、被災地での丹念な取材を基にそうした同調圧力とは一線を画すルポルタージュを寄稿しています。


被災者のモラルの高さを賞賛する報道ばかりでしたが、実際はコンビニや金融機関ではATMが壊される事例がみられたし、被災した家屋や車を物色する、いわゆる火事場泥棒も発生していたこと。

被災当日の避難所で発生した濡れ組に対する乾き組の差別や、浜通りが原発を受け入れたせいでこんな目にあったという中通りの住民感情…

大手メディアがこうした状況を伝えないのは、あるいは揉め事のもとだから外には伝えないでほしいという住民感情や被災現場への配慮が働いたのかもしれません。
しかし報道のタイミングや仕方への配慮は当然としても、あった事を無かったことにしてしまう事は、社会全体にとって非常に危険であり、将来に禍根を残すものであると思います。


時間の経過とともに、被災地の状況がその土地々で益々複雑化して行き、なかなか希望が見えて来ない現状ですが、5年後、10年後に被災地がどの様に復興してゆくのか、是非、継続的にこの様なリポートがその過程を伝えてくれることを望みたいと思います。

最後に内容とは別に、発行責任者の大田伸彦さんの
“この本を作る上で出版取次に相談に行ったら「被災地モノは売れない」って言われてびっくりしました”
という話に驚きと軽い怒りを覚えました。
フリーランスの人たちがこの本を出すのは本当に大変だったと思うのですが、次作も期待しています!
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★ (首都圏に住む人にとっては、遠ざかる問題ではなく近づいてくる問題!)  
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┃ テーマ:読んだ本の紹介 ━ ジャンル:本・雑誌

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