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読み所満載!『日本人が知らない軍事学の常識』兵頭二十八

日本人には珍しく、結論を誤魔化さずにハッキリ述べる為に、トンデモ言論人と誤解されてしまう兵頭二十八の最新刊!

日本人が知らない軍事学の常識日本人が知らない軍事学の常識
(2012/03/17)
兵頭二十八

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タイトルは軍事学の常識と大上段に振りかぶってはおりますが、内容は、近年の東アジアの軍事情勢解説といった所です。相変わらず明快な文章で、軍事ド素人の我々にも、面白く読み応えがあります。
兵頭二十八氏って、文章は時々拝読するのですが、しゃべくりの方はどうなんでしょう?そこそこイケル方だったら、“世界一受けたい授業”とかに出てほしいなぁ…。視聴率も取れると思うんだけど…。


さて本書で取り上げられる内容はザックリといって
・近年のアメリカ四軍の戦略・戦術の変化
・日本の自衛隊の現況
・中国およびその他周辺国の戦力分析
・核抑止力とMDの実態
・靖国神社問題の本質


という5つのテーマについて述べられています。(ザックリ過ぎてスイマセン兵頭センセイっ)

でもって私が最も目からウロコだった点が以下の二点。

まずはアメリカ海兵隊が、対支抑止力としての存在感が既に稀薄化しているという指摘。
1983年のベイルート海兵隊員宿舎爆弾テロにより、ベイルートから海兵隊を全面撤収させたことで、世界(特に中国共産党)はアメリカ大統領は高死傷率が予期されるところへは海兵隊も投入できないと認識されてしまっているのであり、この時に海兵隊という軍隊は死んだのだと喝破する兵頭先生!
しかも近年の米議会内では海兵隊はもはや第二陸軍にほかならず不要な組織であるとの認識が急速に広まりつつあり、仮に日本が思いやり予算というおいしすぎるメリットを廃止してしまえば、勝手に沖縄から出て行くであろうと…。
沖縄に海兵隊がいるのは思いやり予算目当てだけだったとは…。
もっとも今回の震災時のトモダチ作戦の米軍の支援を金額換算すれば、これまでの思いやり予算のモトは十分取れているらしいので、一概にムダ金だったとも言えないらしい。


2点目は中国軍の実態は張子の虎で、実際は弱すぎて相手にならないのだが、それをバラすとアメリカ側が(あるいは日本も)軍事予算の獲得ができないので、本当は弱いんだとは絶対に言わないのだいう事。
特に空軍の戦闘機は、ロシアのスホイ27のパクリで話題になった最新鋭機でも中国製エンジンは30時間おきに飛行機から取り外して整備せねばならぬのだそうで、始終整備ばかりが必要でかつ故障がちな為、稼働率が低く、パイロットの数より、戦闘機の数のほうが多い!といった事態になっていおり。したがって戦闘機が数的に増強されると聞いても直ちに恐れる必要はないのだそうだ。なるほど!


ほかにも航空自衛隊のF-X問題や無人攻撃機の可能性等々、読みどころ満載です。
しかも例によっての
兵頭節で、わかり易く且つ面白く綴られているので、一気に読み通せます。
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★ (軍事に興味のない方でも面白く読めると思います)   
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