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== 小説・エッセイ ==

気分は少女コミック!?『ピエタ』大島真寿美

18世紀ヴェネツィア共和国末期を舞台とする女性群像劇。
題名のピエタは孤児院にして女子音楽学校であった施設の名前であり、当時ここで少女達に音楽を教えていたアントニオ・ヴィヴァルディと彼の音楽がストーリーの重要な要素の一つとなっています

ピエタピエタ
(2011/02/09)
大島真寿美

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主人公エミーリアが体験する、ヴィヴァルディの残したある楽譜を探す途中での、様々な人達との出会いを描いた物語です。
18世紀イタリアという、時代の違う外国を舞台にしているためか、文章が外国文学の翻訳調に仕立てられており、著者名を伏せられていたら、ガイブンだと勘違いしそうです!
また登場人物のセリフが、昭和の小津映画の中の原節子のようなお上品さであり、加えて主要人物がほとんど女性である事から、なんだか萩尾望都の少女コミックを読んでいる様な気分です。特に高級娼婦“クラウディアさん”のカッコよさが出色で、これはタカラズカ的な魅力とでもいいましょうか…。

という訳で始めの3分の1位迄は、私のようなオジサンがこんな世界にお邪魔したりして、場違いだったかな?と思いながら読んでいましたが、真ん中当たりからはストーリーに引き込まれて行きました。
始めの方はヴェネツィア独特の風景の描写が少ないので、食い足りなさがあったのですが、途中から運河やコンドラ、カーニヴァル等々の描写がふんだんに織り込まれ塩野七生『海の都の物語』を彷彿させます。
本書の時代背景をより詳しく知りたい方は“『続海の都の物語』第13話ヴィヴァルディの世紀”をお読み下さい。

ストーリーの途中やラストにヴィヴァルディの代表作L'estro Armonico(調和の霊感)が出てくるのですが、時代から忘れ去られ行くこの曲を中庭で合奏するラストシーンは、とても儚く素敵です!

実は本書を読むきっかけはkyon2の書評なんですが、ストーリー終盤でコンドラの上で歌われるが感動的で

“かつて娘だった全ての人に贈りたいような言葉。ヴェネツィアのゴンドラに揺られながら夜空を見上げ小さな声で自分のために唄ってあげたい、ささやかな希望の言葉だった。”

と言うkyon2の言葉がピッタリで、これを帯に入れればもっと売れるんじゃないか?ターゲットはズバリアラフォー女性!…なんて生臭いお話は冗談としてw

特に女性はハマル方が多いと思います!
読後の感想・おすすめ度⇒★★★★(ヴィヴァルディの好きな方にもオススメです)

┃ テーマ:読んだ本の紹介 ━ ジャンル:本・雑誌

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