== 小説・エッセイ ==

私この本を応援します! 『困ってるひと』大野更紗

最近徐々に盛り上がってきていますねぇ!
多面陳列をされている書店さんも目にする様になってきました。
大野更紗さんの『困ってるひと』ポプラ社 
困ってるひと困ってるひと
(2011/06/16)
大野 更紗

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書店で扱う沢山の本に対して書店員は
これは売れる本
これは売りたい本
こりゃあかんだろうという本
(+o+)
などなど様々な思いで日々対峙しております。
わたし的に、この本は“売れてほしい本”とでもいうべき存在ですね。
“売りたい”にならないのは、私が今現場に立てない事もありますが、こういう本が受け入れられる世の中であって欲しいなぁ…。というある種の祈り、みたいな心持ちがするからです。

著者の大野さんは、ビルマ難民の支援活動にたずさわる真っ最中に、突然原因不明の難病に襲われてしまいます。
「困ってるひと」を援助する立場から自分自身が「困ってるひと」になってしまうという、劇的な立場の逆転に遭遇します。
想像を絶する様な苦しい状況に置かれてなお、本書がお涙ちょうだいの闘病記になっていないのは、自分自身を見つめる彼女の視点の絶妙さにあります。おそらく難民支援の経験から培われたものかと想像しますが、当事者にあってそれを少し引いて見つめる、その距離間の絶妙さが、時にユーモアさえ感じさせる人生の賛歌を生み出しています。

決して、テクニック的に優れているとか美しい文章というわけではありません。普通の20代半ばの女性が書いた飾らない文章。ですが著者の想いが、読み手の心にズンズンとやってくる力強さがあります!彼女自身持つ「伝えたい強い想い」のパワーの為せる技!

まったくの余談ですが先日、東京大学アイソトープ総合センター長
児玉龍彦氏の国会答弁
がネット上でも話題になりましたが。児玉氏の話が我々の心に響いたのも、彼が伝えたい何物かをしっかり持っていたから…。その力によるものだと思います。

さて回りくどくなりましたが、要するに本書は素晴らしいエンタメノンフだぞ!と言いたいだけです。ブレイクの発火点迄あとすこし。

ガンバレこの本!

*ポプラ社さんの「ポプラビーチ」連載時はこんな感じでした
⇒困ってるひと 
読了後の感想:おすすめ度⇒★★★★★(満点)

┃ Tag:困ってるひと 大野更紗 ポプラビーチ

┃ テーマ:読んだ本の紹介 ━ ジャンル:本・雑誌

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